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怒濤のアキラ節

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歯の調子がやはり良くない。どうしても歯髄を触ると響くか。2・3日は仕方が無いとは思うけど,体調が良くないので,もしかしたら炎症を起こしてるのかも知れませんな。今度は月曜に予約を入れてるんで,それまでの辛抱。
午前中は家事で気分を紛らわせ,作業の時間に痛みが収まる感じで鎮痛薬を飲む。この手の薬はあまり飲みたく無いけど,今の状況では手放せず。
続き
午後からの作業は,支払日なんで銀行廻りに郵便局からの海外送金,そして作業済み案件で使用した資料の返却とか事務書類の発送などを。メール対応では,冊子編集の原稿の最終調整に関してあれこれ。レスポンスの感じから,今日明日の入稿は無理でどうやら休み明けの月曜になりそう。
夕方前に軽くおにぎりを食べて,再び痛み止めを服用。連絡事項を終えてから外出。行き先は大阪厚生年金会館で,小林旭芸能生活55周年記念コンサートの観覧に。勝手知ったる会場なんで,開演時間の少し前に入れるように自宅を出発。
もぎりを抜けて場内に入ると,周囲は50代以上の人ばかり。見た感じ40代も少なくて,自分と同年代は家族連れとかそういうのでないと見かけず,何だかポツンと浮いたような存在に。ハロコンを見に来てる70代の人の気分ってこんなのかな。
グッズを見ると1000円でプログラムが売ってたんで,記念に1冊購入してから自席へ移動。3階席とあるが実質は階段で4階分も上がらねばならない。こっちは別に構わないけど,杖を突いたり明らかに膝が悪いような人が,一段一段ゆっくり上がってるのを何度も見かける。古い施設で,この辺のバリアフリーがなされて無いため気の毒やな。
で,最前列の自席に着いたら何故か初老の婦人が座ってた。チケットを見せて確認すると,番号を読み間違えてたようで。「I(アイ)列」を「1(イチ)列」と勘違いしてたってオチだが,その人が移動すると周囲の数人も慌てて移動。こういう人達には昔ながらの「いろは」で列表示する方が判りやすいんでしょうな。
18時になりいよいよ開演。終演の20時前までの2時間弱,薬が効いて歯痛も感じず,30数曲を熱唱するアキラを存分に楽しめた。ステージ上のスクリーンに,1960年頃の日活映画撮影再開5周年を扱った映画ニュースが流れ,そこに写るアキラや裕次郎の若かりし頃の姿に,周囲の客は大喜び。ニュース映像が終わるとスクリーンが上がり,そこには20数名のオーケストラが。演奏を始めアキラが登場。1曲目は「ギターを持った渡り鳥」,アキラと言えば渡り鳥シリーズですからな。
昭和30年代の映画全盛期の頃のエピソードを話ながら,「北帰行」などを唄い,調子も雰囲気も盛り上がって来た頃に,映画挿入歌のロケ先ご当地の民謡とかコミックソングみたいな内容の,いわゆる「アキラ節」のメドレーが。待ってました,これを聴きたかったんですよ。
再びスクリーンが下ろされ,玉置宏ふうのナレーションと挿入歌で使われた映画のワンシーンが流れて曲に繋がる。「アキラのソーラン節」「アキラの炭坑節」「アキラのデカンショ」「鹿児島おはら節」「アキラのズンドコ節」,「アキラのホイホイ節」「アキラのノ-エ節」「ノーチヨサン節」等々や,他にも有名な「ダイナマイトが百五十屯」「恋の山手線」「自動車ショー歌」なんかも。その間,休憩無しに唄い続けるアキラ,歳も70を超えてるのにこれはすごい。怒濤のアキラ節メドレー,全て唄い終わったら客席から大拍手。
後半は,映画産業が斜陽になって,映画スターから歌手に転向して以降の歌謡曲ジャンルの歌を。有名どころでは「昔の名前で出ています」「ついて来るかい」とかかな。新曲の「ジダンダ!」も披露。ラストは「熱き心に」,ここでは客席からプレゼントやお捻りがアキラに渡されるというシーンも見られた。歌唱後,袖にはけた後にアンコールは無く場内照明が灯され,これにて終了。
1階ロビーに降りて,さっき見忘れた「マイトガイ・レーベル公認 アキラブロンズ像」を見る。「大草原の渡り鳥」の頃の小林旭の姿をイメージして作成されるそうで。限定商品の証明書に直筆サインが付いて代金は10万円,ファン垂涎の一品ですかな。写真撮影は構わないか尋ねたら,係員は「どうぞどうぞ」と,普段のコンサートでは考えられない応対。入場時のカメラチェックすら無かったんで,もしかしたら開演中にステージを撮影している客も居たかも知れませんな。これってマナー違反だと思うけど,大目に見てるんかな。何せ場内で警備員を見かけなかったぐらいだし。
今回のコンサートで良く判ったが,昔の映画は今で言う「2時間ドラマ」みたいなもんなんですな。全国各地をロケで廻り,地元の有名な観光地や祭り,民謡とかを織り交ぜつつ,アクションや恋愛ドラマが繰り広げられるという。世相は遷れども,底に流れる物はそんなに変わって無さそう。今でもドラマから生まれるヒット曲もあるし。
アキラ節は時代を超えて楽しめますな。

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