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南海ホークスは文化遺産

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家の用事を早々に済ませ事務所へ出勤。タイミングが悪く急に雨が降り出したので傘が必要,タダでさえ重い荷物なのに難儀。途中で堀江の図書館に立ち寄り資料を借り出したのでさらに重くなる。
事務所では,古文書に書かれた地名の比定という作業を,専属外注スタッフのI氏とあれやこれやと。古文書の翻刻は日本史専門の方にお願いしたが,原本・資料・現代の地図を照らし合わせて見ると,注釈にもあったように読みが2つ3つ推定出来るようなものがたくさんある。また,決め手となる情報が少ないので,果たして決め打ちしても良いかどうかもかなり不安。一度クライアントに現状を詳細に伝えて,改めて指示を貰うしかないですね,これは。
事務作業も終えてから大阪ドームへ。今日は平日ナイターのホークス戦。前回は4月の土日,次回は来月の夏休み中,その次は9月中旬の優勝争いの最中となることから,「平日夜のまったり感」が味わえるのはこの日程しかない。そのため,前から観戦仲間と約束をして楽しみにしてたので,残念ながら昨夜遅くに急遽決まった今夜の打合せには参加出来ず。これは仕方が無いのでご理解いただきたい。
再度図書館に寄ってからドーム入りとなったので,試合開始直前にいつもの席へ。周囲を見ると,愛敬氏をはじめ,いつもの常連さんに混じって居てますね,「南海ホークス」ファンが。緑のオールドユニフォームに球団旗,ヤジの声もかつてのパ・リーグの球場を彷彿とさせ,何か懐かしい雰囲気が漂う。
試合はホークス優勢で進み,先発の新垣投手が8回1失点の好投を見せて勝つ。ヒーローインタビューを受けている時には,女子中高生らしきグループがキャッキャ声をあげる。きっと「さすがガッキー」「渚,激ヤバじゃん」「ギャルサーぽくね」とか言うてたんだろう。
片やカッコイイ人気選手を応援する「南海を知らない」若いファン,そしてもう片や,同じく勝利を喜ぶ年季の入った「南海ファン」,この両者が同じ空間で同じ対象物を見て喜ぶという不思議な光景。
野球は大衆の娯楽でありひとつの文化でもある。経営母体,本拠地,所属選手,チームイメージはすっかり変わってしまったが,チームが分裂することなく「ホークス」の名前が残る限り,熱心な「南海ホークス」ファンはその野球文化と伝統を細々とでも受け継いで行ってるんでしょうな。
けれども,今の大阪は純粋な地元チームが無くなった状態なんですよねえ…。