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経営者としていかがなものか

午前に弁護士から連絡がある。被告が示談書にサインをして,会社が「損失や借財」と主張してた書類原本を預けたそうで。これで身内も一安心できるだろう。
それにしてもまあ,振り返ってみて大忙しの10日間ほどだったが,これは本当に良い勉強になった。世間には自分が思いも寄らないようなことを陰でコソコソやってて,しかもそれを力の弱い者には正当化して押しつけてるのに,社会的立場のある者が出てくると手の平を返して責任逃れを画策する人や,そういうことをあからさまにやってるにもかかわらず,当事者以外の人間には「社会的責任を果たしている全うな社会人・企業人」と標榜する,二枚舌経営ってのもいるもんなんですなあ。大企業ならブランドを守るためにやったという「大企業病」に当たるんだろうが,所詮は下町の零細じゃあないですか。
しかも,経営的には社会から淘汰される寸前の状況らしいし…社長自ら「赤字続きだが雇用を守るために,ワシは何年も報酬を貰ってない」って雄弁に語ること自体が,経営者としておかしいんですよね。赤字放置して改善しようとしない,それができないのなら経営者失格,やっても改善できなければその企業は社会から淘汰されたと言うことですもん。それに,雇用を真剣に守ろうとしているのであれば,社員に対してこんな案件を振りかけるようなことはしない。苦しいながらも真面目に会社や社員のことを考えている他の経営者さんたちに失礼極まりない行為だということを指摘したい。
午後から堀江の図書館へ行き,身内の今後の事務的手続きについて,あれこれと調べる。会社を辞めると,税金,保険,年金などなど,あらゆるものの変更手続きを自分でしないといけないので,それのアドバイスができるようにしておく。
そもそも「会社に全てを任せている」という制度自体が良くないのかも。金額が自動的に計算されて給料から天引きされて,深い納税者意識とか,保険や年金に関しての興味も表層的なものになってしまいそうな気がする。
自分で手間暇掛けて計算して,書類を揃えてあちこち役所を廻ったら,そりゃもう払ってる意識はかなりのものですわ。だから無駄遣いなんぞされた日にゃあ…。