Love Like Pop 3


1999年12月16日 アメリカ村 BIG STEP4F BIG CAT
1.ジェット
(MC)
2.POWER OF LOVE
3.親指の使い方
(MC)
4.キスでおこして
5.オレンジな満月
(MC)
6.ひまわりになったら
7.桃色
(MC)
8.レンゲ畑(弾き語り)
(MC)
9.二時頃(弾き語り)
10.恋人(弾き語り)
(MC)
11.花火
12.相合傘(バンド・バージョン)
(MC)
13.イジワルな天使よ 世界を笑え!
14.赤い靴
(アンコール)
(MC)
15.ミックスジュース(クリスマス・バージョン)
(MC)
16.カブトムシ
先日の名古屋から始まった,aikoライブツアー「Love Like Pop 3」。昨日もここ,大阪ミナミ・アメリカ村BIGCATで,大阪公演の初日が行われた。それはそれは,かなりの熱気で大盛況だったらしい。
夕方までに済ませる仕事が多少遅れ,現地には開始時刻の15分程前に到着。どうやら,観客のほとんどは既に会場内に入ってるようで,周囲に人影はまばら。グッズ販売コーナーには,前回のツアーグッズが目立ったが,ピンバッジとリストバンドが新しくあった。記念にリストバンド(オレンジ)を購入。ドリンクで渇きを癒してから,会場入り。
内部は,後ろの方の一部を除いて立錐の余地無しといった感じ。後方の見易そうな位置をキープ。既に熱気はムンムン。風邪気味で着込んで居たので,何もせずとも汗が出てくる。コートを鞄に詰め,フリースジャケットは腰に巻く。これで準備万端。後はaikoの登場を待つのみ。
開始予定の午後7時を10分ばかり過ぎた頃であろうか。照明が少し落ち,バンドメンバーがスタンバイ。客席からは「とーるさん!」などと声が掛かる。ファンはバンドメンバーも愛していることが窺えます。聴き慣れた前奏が流れ,客の歓声があがったところでaiko登場!まずは,ファンの間では,既に“定説”と言われている「ジェット」から始まる。衣裳は真っ赤なTシャツに,グレーと紺色?のチェック柄物のパンツ。みんなが飛び跳ねるので,床の振動が伝わり,地震の中に居るような感じがする。きっと「龍谷大学」の時は,もっと激しかったのであろう。また,aikoライブにはもはや「必需品」の,高さ30〜40pの台があるので,後ろからでもはっきり見える。
「みんな,楽しんで帰ってね!」と,軽くあいさつがあった後,「POWER OF LOVE」,そして,「親指の使い方」と続く。この歌ぐらいだっただろうか,私がふと後ろを振り返ると,そこにはなんと,FM局のDJで有名な,“キヨピー”こと「谷口キヨコ」さんが居た。こんなに間近で,初めて見ました。
最初のMCで,aikoは「今日,初めてaikoを見た人手を挙げて」と聞くと,昨日より多かったらしく,まずは,「昭和50年生まれ…」と自己紹介がされた。既にリリースされた曲の紹介で,「あした」を忘れてたのは,単なる勘違いか,それとも…。
「インディーズの時の曲を聴いてください」と話した後,「キスでおこして」,「オレンジな満月」を唄う。次のMCでは,「aiko風邪ひいてしもた〜」,「きちゃない話しやけど,夢の中でゲロ吐いた」としゃべる。体調は万全ではないらしい。おまけに昨夜は深夜番組の「オールナイトニッポン・コム」もあったし。でも,そういうことを感じさせないパワフルなステージは,さすがプロ!客席にも,「かいた汗は拭いて帰らな風邪ひくから…」と注意を促していました。
あと,早くもこの熱気のせいで,前方に居た何人かがスタッフに運ばれて行ったようだ。aikoは,唄いながら気になっていたようで,「押さんと,もうちょい下がってね」とお願いする。客席からは「aiko見えへん」と声があがるが,「運ばれた子らは,見られへんねんで」とaikoは答える。見に来たみんなが,気持ちよく楽しんで帰って欲しいということですね。
再びインディーズの曲と言うことで,「ひまわりになったら」。この歌は人気が高く,,客席から歓声があがる。そして,照明がピンクに変わって「桃色」が続く。唄い終わると,バンドメンバーは袖にはけて,ステージ上にキーボードが準備される。練習がてら,番組の「ジングル」を何パターンか披露する。途中,「プッチモニ」の話しが出て,aikoは後ろを振り返り,「プッチモニって人気…」と言おうとしたら,そこは無人…aiko驚く,客席爆笑。どうやら,自分の後ろにバンドメンバーが居ると思っていたらしい。思わぬところで笑いをとってしまった。
気を取り直して「今さっき,することを決めました」と言って「レンゲ畑」を弾く。予定外のサービス?弾き終わったら,客席から「aiko〜“変な汁”でてるかぁ〜」と声が掛かる。それに「出てる出てる」」と答えるaiko。“変な汁”っていったい…。意味はわかるようなわからんような。
「付き合ってても,相手より私の方が愛している・想っている」と言うような話しに引き続き,「二時頃」,「恋人」と“聴かせる失恋ソング”を演奏。聴かせるところは,しっとりじっくり聴かせます。
続くMCでは,「みんなの2000年はどう?」,「“ミレニアム”って言われても何も変わらない」,「取材で聞かれても,ちょっと困る…」,という,この時期ならではのネタを話す。弾き語りをはさんだので,客席が一度クールダウンして落ち着いてきた。身体を少し休めたので,次は弾けるバンドサウンドで「花火」,「相合傘」を唄う。「花火」が終わった後,耳慣れない音がしたので「何の曲か?」と思いきや,CDとは全く違った,バンドバージョンの「相合傘」だった。聴き入ってしまいました。アレンジが違うと,こうも雰囲気が変わるものかと感心してしまいます。
「最後の2曲になりました」とアナウンスがあり,「イジワルな天使よ 世界を笑え!」,「赤い靴」と,最後に必ず出てくる2曲が続く。「イジワルな〜」では,これまたいつも通りの“お約束”レクチャーが繰り返される。aikoは「そこの眼鏡の男の人,やってませんね」,「ここからよく見えてますよ」,「ライブのお土産に,覚えて帰ってね」などと,おなじみの光景が…。だが今回は,「身内がやらな,お客さんやってくれへん」と,矛先は自らのスタッフにまで及ぶ。バンドのギターの人からも,「あそこの眼鏡かけた女性が…」と指摘があったが,aikoは「私のマネージャーさん…」と答える。
次の“お約束”は「バイバ〜イ」,これは見事に決まっていました。ステージから,みんながはけて照明が落ちる。客席からはアンコールの声があがる。しばらくたってから,まずバンドメンバーが再登場。その際に客席に何か投げたようだ。続いて,aikoも再登場。客席からは「なんか放って!」との声が。aikoは「もう,バンドのみんなが投げるからやで」,「私の歌ではあかんの?」と言うと,客席からは「歌だけでいい」,「でもなんか欲しい」,と,さらにかぶせてきた。「あんたら,大阪の子やなぁ〜」とaikoは言いつつ,ポケットの中をさぐる。当然,客席は,何が出てくるか期待する…そこで,aikoは「何もないで,あほ〜」と,これまた,きちんと「オチ」で掛け合いに応える。ミニコント?終了。
アンコールの1曲目は「ミックスジュース」,いつものようにメンバー紹介があり,途中でaikoはギターを手にした。曲は途中からクリスマスソングに変わった。♪Santa Claus is coming tonight〜♪という歌詞のものです。ギター演奏が終わると,ライブに平行してレコーディング中であることを述べ,来年2月にシングル,そして,3月にはアルバムがリリースされることを発表。今から大きく期待が膨らみます。
最後は,11月リリースの新曲「カブトムシ」で締めます。しっとりじっくり聴かせるこの歌は,温まった身体を冷ますが,心を温めます。時刻は9時過ぎ,約2時間の全公演は終了。
後ろの方に居た私は,終了後すぐに外に出たが,外気は非常に寒い。足腰は,まあいつも通りの痛み…それも心地よい。おまけに,さほど飛び跳ねていないのに,シャツは汗でびっしょり。風邪をひくとヤバいので,早々に帰宅しました。事前に耳にしていましたが,「Tシャツで十分」というのは本当です。それほど,盛り上がりがすごかったライブでした。


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