Kiss MUSICLAND
in HARBORLAND


1999年10月10日 神戸ハーバーサーカス特設ステージ
1.花火
2.キスでおこして
(MC)
3.私生活
4.ロージー
(MC)
5.ジェット
6.ミックスジュース
7.赤い靴
(アンコール)
8.カブトムシ
(MC)
9.イジワルな天使よ 世界を笑え!
当初の情報によれば,このライブイベントには招待券が必要ということであり,ハガキやEメールで参加者を募集していた。しかし,私は見事に外れてしまった。「どないしょ,秋のイベントの中で,ここが一番行きやすいのに…」と思っていたら,どうやら招待券が無くても見られることが判明。一応,行くだけ行ってみようと決めて,午後3時頃に現地へ乗り込んだ。
会場は,神戸ハーバーランドの一角にある商業ビル「ハーバーサーカス」内のオープンスペース。そう言えば,数年前,ここでサッカー「ヴィッセル神戸」のJリーグ昇格記念イベントをやっていた。その時は偶然見たのだが…。
ステージ前にパイプ椅子が並べられている。ここが招待客の座席なのであろう。しかし,ここは吹き抜けになっているので,各階からも自由に見ることが出来る。私は少し高所恐怖症気味なので,2階(正確に言えば,ステージは地下1階にあるので,1階に当たるのだが…)に移動してみた。すると,予想外に場所取り客は少ない。一列目,フェンスの前には座り込んで待っている人が居たが,その後ろは誰も居ない。私は2階正面の2列目に位置取った。上からステージ全体を見下ろす形なので,もしかしたら,招待席の後ろの方よりも見やすかったのかも知れない。まあ,イベントが始まってみると,人の出入りで2列目になったり3列目になったりするのだが…。
客層は場所柄か若年層,カップルや女性が目に付いた。男女比は4:6ぐらいだろうか。招待客が入場後,サウンドクルーの浜平恭子さんが登場し,若干の注意事項を述べた後,予定の3時半より少し遅れて開演。
まずは,デビュー間もない池間アカネのステージから。若干のMCと4曲を披露して,4時過ぎに終了。予備知識は全くなかったので,曲名やどのような人なのかは判りませんが,歌は上手かった。たまたま耳にしましたが,私の前に居た女性3人組は「この子は生き残る」と高評価だったようです。
再び浜平さん登場。aikoのステージまでのつなぎトークの時間。しかし,バックバンドの準備が少々トラブったようで,「遠くから来た人は居られますか?」とか,「準備運動をしましょう」などと,必死に「時間伸ばし」をしている苦労がうかがえた。長いインターバルを経て,「aikoコール」とともに,aikoが登場。時間は4時25分頃だっただろうか。
1曲目は,もう皆さんおなじみの,aiko自称“中ヒット曲”の「花火」から。唄い始めると,私の後ろを通りがかる人も,「この歌,耳にしたことがある」みたいな感じで,その足を止めて,ステージを覗いていく人が増えだした。
aikoの服装は,赤いTシャツにジーンズ。ジーンズには何やらワッペンらしきものが数枚貼られていた。それに,少し髪が伸びたような気がする。前回,生で見たのは2ヶ月前だから,伸びているのは当たり前か。2曲目は,「キスでおこして」を唄う。これは“Kiss-FM”のイベントに合わせたのだろうか。私は初めて生ライブで聴きました。
そして,1回目のMC。aikoが喉の渇きを潤していると,客席から「aiko,美味しい?」との声がかかる。「ただの水やんか」と答えるaiko,そして,思い出したように「最近,東京との往復で忙しくて…」,と話し始め,「家に帰ったら,テーブルの上に置きっぱなしにしていたお茶が腐っていた」,「女の子として失格やと思った」,などのようなトークがあった。まあ,まだまだ暑いこの季節なので,茶ぐらい腐らせてしまうのは仕方のないことなのだが…。
引き続き,「私生活」,「ロージー」を披露。2回目のMC中に,汗をタオルで拭くaikoが,突然声を上げた。aiko曰く,久々のライブで念入りに化粧をしてきたのに,この暑さもあって汗をいっぱいかいてしまったので,顔を拭いたら落ちてしまったらしい…。女性は大変ですな。
続いて,「ジェット」,「ミックスジュース」と,アップテンポの曲を披露。aikoは客席に向かって,「まだまだいけるやろ〜」,「とべ〜」とあおっていた。客席は,ほぼ総立ち状態。最前列は特にノリが良かった。私たち立ち見の客も,さすがに跳びはしなかったが,手拍子したり脚でリズムを取ったりしている人が多かった。「ミックスジュース」ではバンドメンバーの紹介があり,キーボードの人は,いつも通り?上に乗っかって演奏をしていた。その後は「赤い靴」,あの“お約束”があります。果たしてどうなるかと思いきや…やはりダメ出し。
aiko本人は,ダメ出しするつもりは無さそうなことを話していましたが,結局,説明がありやり直し。そして,aikoはステージ袖へ。
そうすると,会場からはアンコールの声が。
私は,こういうイベントでアンコールがあるのかどうかわからなかった。でも,おそらく新曲の「カブトムシ」については,何らかの事があるとは思っていた。しばらくして,aikoが再登場。そして唄ったのが,そう「カブトムシ」。これが人前での初披露ということらしい。もちろん客席は大喜び。バラードなので,みんな黙ってゆっくりと,しっかりと噛みしめるように聴いています。
唄い終わるとMCが入る。「みんな買ってね」という宣伝はともかく,周囲を驚かせたのは「カブト虫が夏の虫とは知らなかった」という発言でしょうか。私の周囲でも「えっ?」て感じの表情が…。aiko自身も「私ってイタイ?」と言ってましたが…。まあ,人間って知ってる範囲って限られていて,知らないことはホンマに知りませんから…仕方ないか。
最後の最後は,「イジワルな天使よ 世界を笑え!」,これにも“お約束”があります。♪Hello,Peace Yeah!♪ですね。さて,どうなるか…やはり,ダメ出し。aikoが「簡単やで」,「これやるとライブ見たって気になるでしょ?」と,やり方をレクチャー。何度か練習をしたが,その頃には客席も立ち見客もノリがよく,さっきの「バイバ〜イ」が出来なかった人も,思わずピースサイン。全予定が終了したのは,5時半前頃だったであろうか。
予定時間を30分も押してしまい,私もさほど動いてはいないのに,歳のせいか脚・膝・腰が痛くてたまらない。はっきり言ってしまえば,2時間半の立ちっぱなしは,非常につらかった。でも,とてもいいステージを見ることが出来た。見られるかどうか半分不安のままだったが,神戸まで来て良かった。
今回,強く感じたのは,aikoが唄っていると判ると,しばらく立ち止まって,ステージを見て行く人が多いことだ。前回の「南港」の時は未だ,見に来た人だけが見ているという感じだったし,また,5月の「HEP」の時は,「見に来た人」と「通りがかった人」とのaikoに対する認識のギャップが,強く身に感じられたが,今回はそれをあまり感じなかった。私の後ろで,「あっaikoや」,「見ていきたい」という声を幾度と聞き,この半年ほどでの知名度の一段の向上が実感できた。
さて,これから12月のライブツアーまで,学園祭を中心とするaikoのステージ活動は,どうなりますやら。期待大です。


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