Love Like Pop 4


2000年04月21日 大阪梅田・UMEDA HEAT BEAT
1.ジェット
(MC)
2.POWER OF LOVE
3.桃色
(MC)
4.アイツを振り向かせる方法
5.傷跡
(MC)
6.桜の時
7.愛の病
8.二人の形
(MC)
9.悪口(弾き語り)
10.レンゲ畑(弾き語り)
11.恋人(弾き語り)
(MC)
12.カブトムシ
(MC)
13.花火
14.ミックスジュース
15.イジワルな天使よ 世界を笑え!
(encore)
15.恋愛ジャンキー
(MC)
16.赤い靴
今年最初の生aikoは,ツアーの大阪公演2日目。今回も相当のチケット争奪戦であったらしい。どうにか入手したチケットを片手に,梅田での所用を済ませ,会場へと急ぐ。
開場は午後6時であったが,約20分が経過した頃に現地へ到着。なお地下道には長蛇の列が出来ており,ダフ屋のオヤジが「余った券あったら買うでぇ〜」と,道行く人に声を掛けている光景が眼に入る。どうしても見たくて買い求めるのならともかく,直前に売る人はいるのかとも思ったりしながら,入り口へ。
並んで待っている人たちの列よりも整理番号が若かった(347番)ので,スンナリと入場。雨が降っていたので傘を置き,もぎりと経て荷物チェックを受け,ロビーに入る。
入って左手に花が置いてあった。よく見ると FM大阪とMBSラジオ「花花のあ〜よかった」からである。MBSも,昨年秋の改編で惜しいことしましたね。これからいいとこだったのに…。入り口の正面では,グッズとCDの即売が行われている。
のぞいてみると,グッズが増えている。今回,初めてツアーパンフが作られたが,そこそこの値段。中身もそれなりに良いとは思うが…肝心の懐が…。結局,実用性の高いTシャツ(白地に赤文字“動物愛子協会”)と,お買物袋(2種)を入手した。「Lサイズ(US-Mサイズ)」があったのがよかったです。ドリンクを引き換え,いざ場内へ。
入ってみると,前の方3分の1ぐらいは,既に人でいっぱい。係員は前方へ誘導するが,私は定位置に構える。だいたい,音響機材の前あたり,今回はちょうど右のカド位置を,余裕で取ることができた。ここから見ると真正面にマイクがあり全体が見渡せるし,音のバランスも,ええ感じで聞こえるみたいだし…。そして,待つこと30分。場内は人で埋まり,「もうすぐ始まるので,待ってくれニャ」などのような,おそらくaikoが書いたであろう,アナウンスコメントが場内に流れ午後7時の開始時間となる。
スカイブルーの照明が眩く光る中,バンドサウンドが流れてくると場内はもうハイテンション。まずはこの歌 「ジェット」から。♪きっと飛べると思うんだ♪と唄う前から飛び跳ねています。それも,何百人という集団が,前へ前へと移動しながら。後ろからなので,よくわかります。唄い終わってaiko「体勢たてなおそ,一歩さがろ」と。このままでは危ないみたいですから。本日の衣裳は,パソコンのMacの林檎マークが描かれた白Tシャツにチェックのスカートか?だいたい,腰から上はよく見えるが,その下までは人影で見えません。
「POWER OF LOVE」,「桃色」と続いた後,aikoが改めてみなさんにごあいさつ。「ただいま〜」。先ほど,後ろに少し下がるようにお願いしたけど,再度「後ろの方が空いてるからさがって」と言う。それにかぶせて,「そんなに後ろ空いてるんやったら,もっと客入れたらよかった」とも。また,会場前にダフ屋が居たことや,ブロマイド屋にaikoの生写真が置かれていることに触れ,「昔,ユニコーンのコンサートに行った時,どうしても見たくてダフ屋から…」とか,生写真について,「写真チェックさせろっちゅうねん」,「半目とか…」の話しがある。違法行為ですが,生写真が売られているのであれば,綺麗な写真であって欲しいのが,人の情けですね。しかし,ダフ屋に生写真販売が見受けられるとは,aikoがブレイクした証拠でもありますね。
そして,19歳の時, コンテストに出るために初めて作った曲という紹介があり,「アイツを振り向かせる方法」,そして,先月リリースの2nd.アルバム収録の「傷跡」を唄う。歌唱後「暑い〜」,そして客に,「しんどなったら,横に居る係員のお兄ちゃんに言いや!」と,言ってると場内からは「aiko〜」,「あいこ〜」,「アイコ〜」,「愛子〜」などと声が飛ぶ。思わず切れたaiko「うるさい!」。あと,今まではマイクの付近だけ上げ底?の台が置かれていたが,今回はアルバムが売れたおかげ?で,「ステージ全体」が高くかさ上げされたらしい。
それで,前よりもよく見えるのかと納得。その2nd.アルバムのレコーディングの話しが続く。aikoはレコーディング作業は好きらしい。
でもって 「桜の時」,「愛の病」,「二人の形」のアルバム収録曲が3曲続く。MCでは傘を持ち込んでいる人を見たからであろうか,「雨降ってるの?」,「傘はどうしたん?」と場内に尋ねると,「地下から来た!」との返事が。それに対してaiko「実家から来た?」。あれれ?「違う,地下から!」と再度aikoに言っても,「近い人はいいけど…」と,話しがかみ合っていない。まるで,「大喜利の無理問答」みたいですな。どうやら,aikoも途中で違うことに気付いたようだけど…誤作動か?
そんなこんなで話しをしているうちに,ステージにはキーボードが運び込まれる。その間,aikoはしゃべり続ける。「偏頭痛もちで…」,「雨の日の百貨店にはいると,頭が痛くなる」,「今日も痛くなったけど,薬を飲んだから大丈夫」と言うと,客席から「大丈夫?」と声が掛かる。「大丈夫やから」と念を押すけれど,客席はさらに「ホンマに大丈夫?」と,かぶせにかかる。最後にaikoは,「いらんこと言うて心配かけたかな」と。さて,ここからは弾き語りの時間です。
アドリブで♪タラララと弾きながら「やっぱり大阪はうるさい〜♪」,「東京は怖い〜♪」などと軽く唄う。どうやら,東京に引っ越しても余り出歩かず,家でマンガばっかり読んでいるらしい。ラジオ番組でも言ってたが,「24歳でユニクロデビューした」ことなども話したが,このトークで面白かったのが「だって東京に“梅田”ないもん,HEPとかエスト1とか…」。思わず笑ってしまいました。aikoらしいと言えばaikoらしい。まあ,大阪には週1回帰ってくるので,無理をせずに自然体で。
このトークが結構盛り上がったので,客からも声が飛ぶ。aikoは「ここはトークじゃなく,唄わせて」というが,さすが大阪のお客さん,「もっとトークしよぉやぁ〜」。こういう掛け合いが見られるのも,aikoライブの特徴?
で,弾き語りスタート。 「悪口」,「レンゲ畑」が続く。「レンゲ畑は,東京まで往復する新幹線の中で作りました」,「まあ,大阪らしい曲なので唄っちゃいました」とのこと。ということは,「サービス」の1曲だったのかな?引き続き,弾き語りで「「恋人」。場内は静まり返り,aikoの弾く音と歌声が響きます。私の近くにいた女の子は泣いていたみたいでした。しかし,客席からも「泣ける〜」との反応に対してaikoは,「泣けるかぁ〜そっかぁ〜泣けるもんなら泣いてみやがれ!」と言い放つ。これには泣き顔の人も,思わず笑っていました。
「去年は一番忙しい一年で…」,「北海道にもキャンペーンに行ったし」,「今まで,“仙台ってどこやねん”って感じやったのに」と,昨年のことを思い出して話し始め,その年にリリースした,いわば「多くのみんなと出会うきっかけ」ともなった曲を聴いてください。そのような前振りの後,「カブトムシ」を唄う。2コーラス目からは,バンドの演奏がかぶさってきます。唄い終わると,aikoは「あと3曲になりました」と言う。客席からは「もっとやろぉ〜」との声が多く飛ぶが,ここで,またまたaikoちょい切れ。「そんだけしか練習してへんねん」,「残りの3曲で全力出して完全燃焼しようとはおもわんのか?」と。ホンマに面白い,こういう会話は
最後は思いっきり飛び跳ねて汗をかいて…と,バラードから一転してアップテンポで楽しい曲を。「花火」,「ミックスジュース」,「イジワルな天使よ 世界を笑え!」の3曲連続。「ミックスジュース」では,いつも通りのバンドメンバー紹介があったりしました。もうこの辺は,場内のほとんどは「年中踊れる阿波踊り」状態の,盛り上がり方。「イジワルな〜」での「お約束」のところでは,客が一丸となって「Hello,Peace Yeah!」と大合唱。aikoも「素晴らしい」と言ったほどの感動もんでした。私も何度かこの「お約束」を見てきましたが,これほど揃って,そして,盛り上がっているのは初めて見ました。aikoもいつも通り,手を上に挙げてみせて,「Peace」と「Yeah!」の2つを覚えて帰ってと,レクチャーをしていましたが,とにかく,今回のお約束はお見事。
ひとしきり盛り上がった後,aikoとバンドメンバーは退場。しかし,会場内の拍手,aikoコールは鳴り止みません。しばらくして,バンドメンバー,そして,aikoが再登場。みんな,着替えています。バンドはグッズで売られていたaikoTシャツを着ていますが,aikoは,丁度柄の色が逆さになった,赤の生地に「PONY!」,「動物愛子協会」と白で書かれたシャツを着ている。いきなり唄うは「恋愛ジャンキー」。客席の盛り上がりも復活です。「アンコールありがとう」aikoは言う,私はうなずく?「汗をかいたら,aikoTシャツ売ってますんで」と,さりげなく営業もしたりする。で,今aikoが着ているシャツは特注らしい。そうですね,昨年までの大阪近鉄球団の,「平日ビジター用ユニフォーム」みたいな感じですね。赤い生地なので,格好良く映ります。通販されないですかねぇ〜。
そして,「年内にも,もう一度ツアーをやろうと…」,「これは,1人でたくらんでいます」と話す。これは是非と実現させて欲しいです。次はホールツアーか?それともライブハウスツアーかな?
最後は「赤い靴」。もちろん,「バイバーイ」の「お約束」もあります。これまた,バッチリ。見事に決まりました。歌唱後aikoは「ありがとう」,「またライブするので,遊びに来てね」と言う。少し涙ぐんでいるのかな?これにて全公演は終了。時刻は午後8時50分頃。
ツアーライブを見るのは3回めだが,回を重ねるごとに盛り上がりや熱気が,さらに上がっていることを感じる。相変わらず,若いファンは元気ですね。飛んで跳ねて,こちらとしては羨ましい限りです。前回の12月の時は場内に入っただけで,汗がダラダラ出てくるぐらいに暑かったが,今回はさほどでもなかった。たぶん,前回は暖房が効いていたからだと思うが,今回は私の居たところは空調も効いて,その分,快適だった。いくら飛び跳ねないとは言っても,足でリズムをとったりするので,案の定,寝る前には膝がガクガクでした。普段,CDで聴くのもいいですが,生で身体で音を感じるのも,やはりいいもんですね。


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