tour 2001“spice”
大阪公演
2001年11月26日 | 大阪厚生年金会館大ホール |
1.スープ(kbds:おのまきこ,こじまいづみ) 2.恋が育った休日(kbd:おのまきこ) 3.秘密基地(kbd:おのまきこ,tambourine:こじまいづみ) 4.やっぱり!(kbd:こじまいづみ) 5.愛する人よ(kbd:おのまきこ) 6.あなたに逢いにゆきましょう(kbd:こじまいづみ,kazoo:おのまきこ) 7.赤い自転車(kbd:おのまきこ) 8.アドバイザー(kbds:おのまきこ,こじまいづみ) 9.あなたへ…(kbd:こじまいづみ) 10.幸せのうた(kbd:こじまいづみ) 11.ハナムケノハナタバ(kbd:おのまきこ) 12.さよなら大好きな人(kbd:こじまいづみ) 13.晴れた夜 雨の午後(新曲) 14.浜辺の歌(唱歌) 15.恋するトマトソース(ukulele:こじまいづみ) 16.Let it be(The Beatles) 17.ずっと一緒に(kbd:おのまきこ) 18.1人(kbd:こじまいづみ) 19.中途半端な恋(kbd:こじまいづみ) 20.あ~よかった(kbd:おのまきこ) 21.奇跡の裏側(kbd:おのまきこ) 22.King of Winter 甘い罠(kbd:おのまきこ) 23.HEART(kbd:こじまいづみ) 24.ばんそうこう1枚(kbd:こじまいづみ) 25.愛を少し語ろう(kbd:おのまきこ) (encore) 26.新曲(「ポラロイド」って曲名?)(kbd:おのまきこ) 27.おやすみのうたずっと一緒に(kbd:おのまきこ) |
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久々の生花*花,作業すべき仕事が残っていたが,適当に切り上げて,会場の大阪厚生年金会館へと急ぐ。前回は同じ会場の中ホール(芸術ホール)だったが,今回はキャパの大きい大ホールだ。おそらくたくさんの客が入場待ちをしていると思ったので,開場後の午後6時40分過ぎと少しゆっくりめに会場前に到着したが,予想よりも列は短く,数分の待ち時間で,もぎりを抜けて会場内へ。 正面にグッズカウンターがあり数人があれこれ吟味していたが,少し覗いただけでホール内へ入り座席を探す。手持ちのチケットは「1階M-23」,前後左右ともちょうど真ん中という感じの距離感。できればもう少し前の方が良かったと思うが,それは指定席なのでどうしようもない。 座席に着き開演までしばし休息。暑いので上着を脱ぎ,ボサノバのBGMが流れる場内を見渡す。2階席より上の様子までは判らないが,そこそこの入り。当日券も出てたので,もしかしたら多少の空席はあるのかもしれない。客層も男女半々,年齢も小学生高学年ぐらいから熟年夫妻まで多種多様といった感じ。花*花が幅広く受け入れられている様子が感じられる光景であった。ステージ上ではバンド機材のセッティングが進み,もうすぐ始まろうとする雰囲気が感じられる。しばらく後に客電が落とされ,7時10分いよいよ開演。 暗闇の中,キーボードの音色と歌声が場内に響く…「スープ」だ。まずは落ち着いた曲からスタート。唄い終わると薄い幕が落ち,明るい照明が灯され「恋が育った休日」,「秘密基地」が続く。いつもどおりステージ上手にこじまさん・下手におのさんのツインキーボード態勢。ステージ上の背景には「大」の字の右肩に「2」が振られた,まるで「犬」の字のような花*花のマークが掲げられている。本日の衣装,こじまさんが黄色の長袖Tシャツにジーンズ。おのさんがピンクの長袖Tシャツにジーンズ(黒と緑の迷彩色?),腰の白いベルトが鮮やかです。 おのさんがステージセンターに立ち,「ただいま~大阪ぁ~」の掛け声に続けて「やっぱり!」。私のちょうど目の前数列先に,いつも観客を盛り上げリードする花*花ファン「現場主義」皆さんが居られ,開始早々からかなり盛り上がっている様子ですが,「やっぱり!」に合わせてジャンプするんですね。ちょっと驚き。まるでアイドルのPPPHみたい…。で,センター位置をこじまさんと代わり「愛する人よ」。ここまで5曲,一気に突っ走りました。 まず初回のMCタイム。こじまさん「帰ってきました」,おのさん「ちょうどツアーも真ん中の折り返し地点です」。そうでしたか,全国30箇所のツアーも前半終了ですか。先月20日に花*花の故郷高砂で始まってからもう1ヶ月以上経ってますから不思議は無いか。そして,こじまさんは「水のみに帰ってきたみたいです。今日は自宅から来たので落ち着いてます」と,おのさんも「今日は新旧取り混ぜて…」と話し,地元大阪なのでいつもよりサービスアップしたステージが期待されそうです。! まずは,古めの曲からということで,インディーズ時代からお馴染みの「あなたに逢いにゆきましょう」,「赤い自転車」,「アドバイザー」の3曲を。「あなたに逢いに…」では,「まきちゃん」というこじまさんの掛け声に合わせて,おのさんがカズーを演奏。また,赤い自転車では会場ごとに「遊びに行く場所」をその土地土地に合わせて替えているが,今日は会場のすぐ近く,最近めっきりお洒落になった街,「南堀江にお茶しに行こう!」と,ウィンドチャイムや自転車のベルも軽やかに唄っていた。 曲終わりのMCでは,こじまさんは「今までは南船場・北堀江がお洒落だったけど,これからは南堀江の時代らしい」と話す。確かに,自宅から近いのでよく周囲を歩くが,年々その景観が変わっていってるのには驚かされる。おのさんが「私はいつも迷う…」と言うと,こじまさんが「誰か連れて行ってやってくださいな」とツッコミを入れる。そうすると客席から「一緒に行こう!」と声が飛ぶ。大阪的光景です。うん~,「花*花とお茶会in南堀江」って企画もいいなぁ。 おのさん「続いてバラードです」との紹介で,「あなたへ…」,「幸せのうた」,こじまさんがセンターに出てきて「ハナムケノハナタバ」,そしてキーボード位置へ戻って「さよなら大好きな人」。4曲連続です。 「ちょっとしんみりとしましたが…」と,おのさんは話すが,こういう歌をじっくり聴かせるのも花*花の魅力の1つ。さて,次のMCの話題はツアーについて。これまでの前半は西日本方面のいわゆる「暖かい所」が多かったけど,これからは東日本・北日本の「寒い所」へ行くことになり,「順番逆やぁ~」と訴えるこじまさん。そして,ツアーといえば美味しい郷土料理。何が美味しかったか各自紹介していくが,おのさんは「先日の福岡で貰った誕生日ケーキ」を挙げる。どうやら「いづみちゃんの愛を感じた」らしいです。こじまさんは「山口?島根?で呑んだ“ヒレ酒”」とのこと。「酒の中をヒレが浮いたり沈んだり漂うんです」と,これまた嬉しそうに話す。さすがは酒豪のいづみ嬢。こっちも話を聞くだけで呑みたくなってきます。 そんな話の後,こじまさんが「ツアーでは“1人コーナー”があります」と新企画を紹介。いつもは2人でひとつの花*花ですが,趣向を変えて1人で唄ってみようという企画らしい。最初は不安と緊張でいっぱいだったようだが,回を重ねていくうちにだんだんと慣れてきてはいるようです。まずはおのさんから。 新曲,しかも作詞・作曲「こじまいづみ」なのに本人は居ない…という前フリに続けて,「晴れた夜 雨の午後」を唄う。バンドがボサノバ調の曲を演奏し,おのさんが軽やかに歌い上げる。個人的には「ええ感じ」でした。CDになればいいです。続いて,「日本のスタンダードな歌を唄います」,「曲名は言わなくても判るかと…」と話し,「♪あした浜辺を…」と唄いだす。唱歌の「浜辺の歌」です。確かにスタンダードで誰もが判る曲ですな。 2曲終わってステージ下手から,こじまさんが「まきちゃん,かっこいい」といいながら登場。バトンタッチです。しかも,本当に互いの手をタッチして交代。さて,これからはこじまさんの歌が始まります。その前に「私の相棒はどこ?」と,何やら探し始めます。そして,スタッフから手渡されたのはウクレレ。「この子は良い子で…ある時は涙もしましたが…」と言うことから,どうやらツアーでウクレレを弾いているらしいことが判る。「大きい会場で弾くのは初めてなので緊張する」,「温かい気持ちで見守ってください」と先に予防線を張ると,会場から「頑張れ!」と声が掛かる。そんなこんなで弾き語るは「恋するトマトソース」。場内では様々に発色するサイリウムが振られています。ラジオ番組「あ~よかった」で言ってた指令は,こういうことだったのかと今頃になって思い出したりしました。特にミスもなく無事に唄い終わって一言「私の実力がこわいわぁ~なんでこんなに上手いのでしょう,ビックリだわ~」と,まるで音曲漫才の暁照夫の名セリフのようなことを言って場内に笑いを誘う。で,トマトソースと言うことでパスタの話になり,こじま母は「アルデンテ」という意味をワインだと思っていたりしたことや,客席の中にも今そのことを初めて知った人も居るんじゃないかなどという話題がある。さて,こじまさんのもう1曲,こちらも誰もが知ってる洋楽なのでタイトルを言わずに唄い始める。イントロで判った…The Beatlesの「Let it be」だ。しかし,かなり「こじまアレンジ」がされているので,原曲とはかなり違った印象を受けた。ブルース色が濃いと言うか何と言うか。聴いていて歌の力強さは大きく感じたし,こういうカバー曲だけでライブをしても面白いのではないかとも思った。 1人コーナーも予定終了。おのさんが「いつもかっこいい~」と言いながら登場し,キーボードへ就く。「さてウクレレの今日の点数です」というおのさん。どうやら「こじまコーナー」の時に裏でスタッフたちと毎回採点をしているらしい。まず面白さは100点,続いてソロプレイは85点,どうやら今日は良い点なのだそうだ。場内からは拍手が…だけど,こじまさんは「ソロは緊張する」,「みんなの眼が刺さるように痛い」,「まるで母親が自分の子を見てるみたいな感じで」…と,その時の気持ちを打ち明ける。確かにそうなのかもしれない。言ってた通り,再度全国を回って来月神戸に戻ってきた時には,もっと上手くなってるかもしれません。 続けては「2人コーナー」です。まず,こじまさんがセンターに立ち「ずっと一緒に」を,位置を交代して「1人」。「ずっと一緒に」はサビの編曲を少し音程を低く変えたような気がするが…そのせいか「張り」や「勢い」がちょっとなくなった感じもする。 曲が終わり,バンドメンバーが再登場。こじまさん曰く「広いところでやりたかった曲」という「中途半端な恋」となる。最後のピアノ演奏とドラムプレイはなかなか迫力があり,大きい会場だけにいつも以上に思いっきりやっているような感じに見えた。で,こじまさんがセンターに出てきて「さて,大阪の皆さん,一緒に歌い踊りましょう」,「こっから楽しまな…そこそこ,座ってたらあきまへん」などと客を煽り立たせます。唄うは誰もが知ってる「あ~よかった」。場内も思い思いに口ずさみ,サビの部分ではこじまさんのリードで大合唱です。続けて「奇跡の裏側」。この曲では,歌にあわせて両手や「花ボード」を振るところがあるが,私の後ろの席に居た女性客は,それを初めて見たらしく「えぇ~っ」などと驚いていた様子だが,何てこと無い,2番目には一緒に手を振ってました。さて次は「King of Winter 甘い罠」。ここでは花*花と客席とのコラボレーションが繰り広げられる。こじまさんの歌に合わせて客席も歌うだけのことだが,「どこまでついてこれるかしら~」,「あきまへん,もっと威勢のいい声で」などと途中で叱咤激励も入りつつ,場内は一体となる。 これだけでもかなり盛り上がったが,おのさんがセンターに出てきて「温まってきた,もうちょっと一緒に踊ろう」と言い,唄うは「HEART」。ファンは手に応援グッズの定番「ポンポン」を持って踊っています。その勢いのまま「ばんそうこう1枚」。ステージ上には唄って踊ってはじける「おのまきこ」が!楽しそうです。 こじまさんがキーボードを離れて出てきます。「ありがとう」,「大阪に帰ってきて,思いっきり楽しめました」,「次で最後の曲です」と言うと,場内からは「えぇ~っ」と大きな声が挙がる。「えぇ~っという声が一番大きいのも大阪や」と返すこじまさん。そして,お2人の「大阪はいいねぇ~」,「これからは花*花冬の陣です」,「今日は充電できたので明日から頑張ります」,「神戸でまた会いましょう」というコメントを残し唄うは「愛を少し語ろう」。最後はしっとりと締めて終わります。歌唱後にバンドメンバーを紹介してステージから退場。おのさんが「また帰ってくるから,ちょっと待って」という言葉を言いながら…。時刻は午後9時10分。 場内からはアンコールを求める拍手,そして,いつの間にか起こった「いーちゃん,まきちゃん」コールが渦巻く状況。5分くらい時が過ぎただろうか,真っ暗だったステージに灯りがともり,歓声が挙がる中,お2人が再登場。こじまさんは紺の,おのさんはグレーのTシャツ(ツアーグッズ)に着替えています。 登場するや否や,前方のファンが手に「まきちゃんお誕生日おめでとう」と書いたボードを手にアピール,そして「Happy Birthday to まきちゃん」と唄っています。そう,おのさんは11月22日は誕生日を迎えたばかり。あたりは祝福ムードです。おのさんは「ありがとう」と言い応えているが,こじまさんは「そこ,“で”と“と”が反対になってるで」とチェックを入れている。おのさんは「そんな細かいこと…」と言うが,こじまさんは「だって,つまんないもん」と,ちょっとジェラシー気分? そんなこんなで,アンコールが始まります。こじまさんがセンターに立ち「みんな友達です,古くからの友達も新しく知り合った友達も…」,「CDになってない曲です」と説明して新曲を歌う。どうやら友情をテーマにした曲で,小耳に挟んだところに拠れば「ポラロイド」というタイトルらしい。初めて聴く。歌唱後に,ステージ後方から椅子を持ち出してきてそれに座る。 「本当に最後の曲です」と言うと,客席からは「えぇ~っ」と声が…それを聞いたお2人は,「終わりは来るんやで」,「この時間からまた始めたら終わるの朝になってしまう」,「花*花は,そろそろおねむの時間ですし…」と話した後で,締めの言葉として「終わるから次のライブが楽しみになるから…」,「最後は甘いラブソングで…」と言い,唄うは「おやすみのうた」。唱歌あり洋楽カバーありとありとあらゆるジャンルを網羅した今日のライブ,最後はちょっとしんみり気分で終わります。時刻は9時半。約2時間20分のステージは全予定終了。 今年はなかなか花*花のイベントに参加するチャンスが無く,半年以上ぶりに生のステージを見たが,やはりいいですねぇ~。良いひと時を過ごすことが出来ました。もう聴き慣れている以前の曲を聴くと,これまでに染み付いた記憶が思い出されるような感じもあったりしましたし…特に,古い曲が良いとか新しいのは馴染みが薄いなどという保守的な考えではないですが。今回のツアーは残念ながら,おそらく大阪のみの参加になりそうなので,また近いうちにライブやイベントがあればいいのですが…。 |