北青山的大阪会場
代替ライブ


2000年09月02日 大阪梅田・阪急エコルテホール
1.アドバイザー(keyboard:おのまきこ)
2.空の青(keyboard:こじまいづみ)
3.forever friends(keyboard:おのまきこ)
4.1ばんほしかったもの(keyboard:おのまきこ)
5.あ〜よかった(keyboard:おのまきこ)
6.ずっと一緒に(keyboard:おのまきこ)
(encore)
7.A lot of money(keyboards:おのまきこ,こじまいづみ)
先月25日に大阪アメリカ村・BIGCATで行われた,北青山的ライブ。これに本当は花*花も参加するはずでした。ところが,急遽,テレビ朝日系の音楽番組,「MUSIC STATION」への出演が決まり,大阪会場での公演は中止となった。その代替として,本日,花*花だけが出演するライブが催されることになったそうです。
で,北青山的ライブの終演時に貰った整理券を手にして,向かうは阪急エコルテホール。どうやら,阪急電鉄の本社内にあるらしく,俗に「阪急村」とよばれる一帯をずっと歩いて,現地に到着。丁度,開場時間の午後7時半頃に玄関前にたどり着いたが,そこには既に長蛇の列が。係員に詳細を尋ねてみると,入口横のデスクで整理番号入りの入場券と引き換えるらしい…。
指示に従うと,入場引換券と共にに「花*花うちわ」も手渡される。これはCD特典の「うちわ」と同じ大きさ・材質だが,「花*花 2000.7.26 DEBUT」,「あ〜よかった」と文字が入っただけのもの。CD特典の「写真入りうちわ」は使うのがもったいない気がするが,これなら日常での使用も問題なさそう。
結局,引換券の番号は158番。今日は200人弱の客の入りみたいだったので,かなり後ろの方。まあ,いつも後ろの方で見ているので,どんな番号でも構わないが,列の先頭は何時頃から並んでいたのだろうか?
予定より10分ほど遅れて社屋に入る。エントランスロビーの左側に,そのホールがあった。実際に中に入ってみると,そこはホールというよりも「会議室」っぽい感じ。カーペット敷きでステージに高さがない…ちょっと後ろからは見にくそう。椅子は置いてあるが既に全て埋まっている…だいたい100席ぐらい置かれているのだろうか。ということで,椅子の後ろに立っている人波のところ,ステージに向かってちょっと右側3列目ぐらいをキープ。客層は,カップルが多いような気もしないでもないが,耳にする会話から初花*花の人が多いような感じ,
開演時間の8時を10分ほど過ぎて,場内の照明が消え,お待ちかねの花*花のお2人が登場。今日もツインキーボード構成。バンドは無し。衣裳はと言えば,おのさんは赤のTシャツ,こじまさんは紺のノースリーブシャツ。そして,両者ともジーンズといういでたち。9月になったとはいえ,まだまだ暑い日々が続いているので,見るからに爽やかな感じ。特に,髪型が「前髪“On the マユ毛”」のおのさんは,とても可愛らしい印象を受ける。「それは“ファン心理”だ」との反論も,あるかもしれないが,可愛いものは可愛い,うまいもんはうまい。
「こんばんは〜」,「ここはいったいどこ?」などに続けて,こじまさんの「フェスティバル“極小”ホールのつもりで…」との言葉の先導のもと,まず1曲め,唄うは「アドバイザー」。こじまさんは中央スタンドマイクの前で歌っています。歌唱後,おのさんとバトンタッチ。ステージ中央に出てきました。
こじまさんの「はい,まきちゃんです」の声の後に,やはりというか何というか,先日のライブ欠席のお詫びの挨拶。「25日は,すいませんでした」,「今日の代替ライブは,どうなるか心配でした」などと話すが,こうやって代替ライブを設定したということで,ファンの応対も温かいものを感じる。お2人は,しきりに「来られなかった人には申し訳ない…」と平身低頭気味でしたが。そして,このホール,どうも演者・観客とも馴染めていないような雰囲気。それもそのはず,ここで音楽ライブをするのは,この花*花が初めてらしい…。ちなみに昼間には医療関係の講演があったとか?
「では,しっとり花*花を…」と言うことで,おのさんこが「空の青」を熱唱。バックを照らす青い照明も綺麗ですね。終わると,再度,こじまさんと位置交代。「今日は,しっとり花*花のはず…だよね?」などと言いながら…。
しかしまあ,大阪の客人はステージに向かってよくしゃべりかけること。事ある度にポンポンと。お2人からの「話しかけてくるのは大阪だけ」,「昨日の北海道ライブは静かだった…」。そして,「普通はニコニコするのに,大阪の人は“ニヤニヤ”する」,「私らを見て“あっ”と言うのは止めて」,「その“あっ”の後の言葉が気になる…」などという話しが続く。これってマナーが良いのか悪いのか…。まあ,全くの無反応よりも良いことには違いないでしょうが。
続けて,こじまさんが今夏経験した笑える話しが披露される。話す前からおのさんは,もう笑っていたりする。
一つめは新快速車中での出来事。側で立っている本人に聞こえているにもかかわらず,近くに座っていた女子高生が,「あれって花*花とちゃう?」,「しんどそうやな」,「席変わってあげようか」などと言い,もう少しで席を譲られるとこだった。
二つめは,徳島へ移動する飛行機の中での出来事。みんなバラバラの席で,こじまさんは最後尾に座ることになり,「ちびっ子一人旅」の子供の隣に座ることになった。で,飛んでいる間,その子供から「これ何?あれ何?」と質問責め…。救命胴衣の説明には「この飛行機,堕ちちゃうの?」とまで言われ,最後の最後,飛行機を降りる時に言われたのが,「ありがとう“おばちゃん”」の言葉だったらしい。「24歳で,おばちゃんって言われて…」と,かなりショックだったよう。こういう話しが出来るのも,いわばお客さんとの関係が友達みたいなもの,
そして,今日は「ワンマンライブ」なので,「CD化されていない曲や,カバーも歌います」と宣言。客席からは,「おぉっ」という声と拍手が。
それでもって,カバー曲「forever friends」,そして,現在は未CD化曲,「1ばんほしかったもの」の2曲が続く。歌唱後に,10月25日にリリースされる新譜紹介を行う。「シングルとアルバムが出ます」と言うが,客席の反応は今イチ。し〜ん,と言う状態。それを見たこじまさん「みんなは嬉しくないのかぁ〜」と,何故かミュージカル口調で訴える。しかしまあ,今日のこじまさん,この後も何かにつけて,このミュージカル口調でしゃべること…。おのさんには「ミッチー(及川光博)みたい」とまで言われたりしながらも。
「先ほどの“1ばんほしかったもの”はアルバムに収録されて…」,「次にリリースされる曲も泣けるよ」,「いや,泣け!(笑)」と,少々強引気味なアルバム「2 souls」の紹介に続いて,シングル「さよなら大好きな人」の紹介へと移る。どうやら「愛する人よ」との両A面シングルらしい。
そこで「この両A面って何?」という話しとなり,だいたい「片方をB面にするのはもったいないから」と,言うのが普通であろうが,ここでお2人の「ん〜,どっちもどっちってこと?」,「目くそ鼻くそ?」の発言に場内爆笑。結局,客席から「どっちも良い歌で“お得”ってこと」という声があり,そういうことに落ち着いたようだ。
次の曲は,「花*花は,この歌で食べていけるようになりました」(こじまさん)との触れ込みに続き,「あ〜よかった」。毎度ながら,この曲に対する観客の反応は上々。一緒に歌う人も多数居て,一体感が生まれています。
10月にアルバムが出るので「ツアーの予定が…」という話しもあったが,これは勝手に考えていることらしい。おのさん曰く「年が明けて落ち着いてから…2月か3月か,4月か5月か…」ということで,現在は全くの白紙。「言わなきゃ実現しない」(こじまさん)ということもあるのでしょう。それにしても,ツアー実現に期待したいです。
「今日は,ありがとうございました」,「私たち小心者なので,本当にお客さんが来てくれるか心配でした」,最後は,ファンのみんなと,これからも一緒に居られるように願って「ずっと一緒に」。最後は,しっとりと締めます。8時50分頃に予定終了。お2人はステージ下手のドアから控室へと退場する。
その退場時から拍手がずっと続いています。果たしてアンコールはあるのか?と思っていたら,しばらくたって,お2人が再登場。ステージに上がり客席を見るや否や「あっ,アフロが増えてる!」。そう,先日のLive Junction vol.4での「お約束」以来,花*花のライブで「アフロヅラ」を被るファンが居り,今日も,開演時から最前列にアフロヅラを被った人が1〜2人陣取っていたが,このアンコールが始まる前に,4〜5人に数が増えたのである。そりゃ,びっくりするでしょうな。
で,しばしアフロ話が…「アフロでライブと言い出しっぺは私たちで…」,「花*花“アフロライブ”ってのもいいねぇ」,「私らは被れへんけどね」などと,アフロヅラが花*花ライブの定番的小道具になりそうな感じ。そして,アフロヅラが売れることによって「経済効果があるかも」(おのさん)ということで,こじまさんが客席に,「どこで買った?ナンボした?」と問いかけると,「ハンズで1300円」という答えが。「1300円かぁ〜大した効果にはなりそうも…」と,おのさんは反応するが,こじまさんは「えっ,そんなにするの」,「よぉ買ったなぁ〜」,「私だったら印税入っても,絶対そんなん買えへん」,最後に「無駄な出費はしない」と断言。もちろん,おのさんの「何か金に細かいみたいに思われるで」とのツッコミもありましたが。
このような,お金にまつわる話しをしている間に,こじまさんに眼鏡が手渡され,毎度の如く眼鏡を掛け,「ありがとうございます」の一言と共に人格が変わり始める。客席からは歓声が上がり,あの歌を期待しています。
おのさんは「眼鏡を掛けてお金持ちになれるんやったら,世間の眼鏡の人みんな金持ちやん」と言うが,どうやら「私(こじまさん)の眼鏡でないと,お金持ちにはなれない」らしい。「みんなお金が欲しいかぁ〜」,「立って立って!」ということで,椅子席に座っている客を皆立たせる。ステージに高さがないので,後ろの方からは「見えない」との声が飛ぶが,「前の人の隙間から頑張って見て」とのこと。そのような中で,アンコール曲「A lot of money」を,客席と共に熱唱。ひとしきり盛り上がった後,9時過ぎに,アンコールも終了。「さよなら大好きな人」が場内に流れる中,観客も退場し,本日の代替ライブは恙なく終わる。
今日はツインキーボードでしたが,アンコール間奏のところで,ようやくお2人が並んで演奏。せっかく2台並べたのに,これだけじゃちょっともったいないかな?と思いました。この観点から,「音のバラエティも楽しみたい」と思っていた人たちにしてみれば,少し物足りなかったかもしれません。
ツインキーボード構成は面白いけど,試行錯誤を繰り返して理想の形を生み出していくのでしょう。それに加えて花*花は奥が深いだけに,いつどこで,どんな「飛び道具?」が出てくるのか,そういうことも興味津々だったりします。しばらく経つと冬なので,また「こたつ〜」のようなユニットが見られるのかな?あと,「A lot of money」では,歌う花*花とノリのいいファンを前にして,かなり「ひいていた」ような人も見かけました。どうやら「あ〜よかった」のイメージが強かったので,そのギャップに驚いたのではないかと思われますが,それもまた一興なんですけどね。よくお2人が言われる「裏切ります」ってところでしょうか?


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