リラクゼーション
コンサート


2000年04月16日 大阪花博記念公園鶴見緑地
「はならんまん2000」メインステージ
1.アドバイザー(keyboard:おのまきこ)
2.赤い自転車(keyboard:おのまきこ)
3.植物園北門前(keyboard:おのまきこ)
4.A lot of money(keyboard:おのまきこ)
5.あ〜よかった(keyboard:おのまきこ)
6.ずっと一緒に(keyboard:おのまきこ)
7.あなたに逢いにゆきましょう(keyboard:こじまいづみ)
8.HEART(grandpiano:こじまいづみ)
(2回公演でしたが,どちらも同じ曲構成でした)
(1回目)
先週に引き続き,花*花ライブのある日曜日。会場の鶴見緑地へ久々に足を向ける。小さい地下鉄に乗って鶴見緑地駅に着いたが,1990年の大阪花博以来なので,風景が激変。
人の流れにまかせてブラブラ歩いていると,案内板があったので,それで場所を確認し,メインステージ前には,1回目ステージ開始の10分ほど前に到着。ステージ上には,バンドセット一式が置かれているので,本日もバンド花*花です。
その時には既に多くの人でベンチは一杯で立ち見を決めていたが,ステージ中央の前から15列目ぐらい空席があったので,どうにか,ほぼ中段の位置に座ることが出来た。開始時間の午前11時にMCの女性が登場した。一連の説明・諸注意の後,バンドメンバーのスタンバイ,そして,花*花のお2人がステージ上へ。
まず,こじまさんがマイクを持ち「アドバイザー」を唄う。そして,みなさんへご挨拶。どうやら寒いらしい。それもそのはず,本日の衣裳は,おのさんが黒の半袖にジーンズ,こじまさんが,白の半袖Tシャツと赤のノースリーブのニットの重ね着にジーンズ,足元はサンダル。ちなみに客席はジャンパーやコートなどを羽織った人が多く,見るからに寒そうでした。池をわたって吹き付ける風が冷たくて,少し強かったですから。
でも「屋外で歌うと気持ちいい」らしく,そういう感じにピッタリな歌である「赤い自転車」,そして,「植物園北門前」の2曲が続く。
歌唱後,こじまさんが「ここは植物園?緑地公園?」,「花博というより“犬博”」と話す。お2人が会場入りしてから,たくさんの犬を見かけたらしい,そこで「私たち犬が好きですから」,「犬を飼いたいねぇ〜」,「でも一人暮らしなので,私たちの面倒を見てくれる人も…」と,犬について?の話しをしていると,徐々にその内容が,「高そうな犬も居てましたね」,「リボンが付いていたり,尻尾を色で染めていたり」などと,犬からお金にまつわる話題へとトークが移る。
「CD化できない…」,「大阪ではウケがいいのですが」,「東京で歌うとお客さんが引いてしまって」,と話しつつ,紫の羽根襟巻とザマス眼鏡を身につけて,歌うは「A lot of money」。一緒に♪A lot of money〜♪と唄うところでは,こじまさんが,客席に向かって「お父さんも!」「お母さんも!」と,客層を意識した呼びかけも見られました。確かに年輩の方が多く来てられました。それに続くは「あ〜よかった」。
唄い終わると,おのさんが立ち見のお客さんの方を見て「ワンワンが居てる…叩かれてる」と言う。ライブを見に来た人が連れている犬が悪さでもしたんでしょうな。昨日の雨にもかかわらず桜の花が残っていたので,「花見も最後ですね」,「今日はご家族連れも多く」,「みなさんが,一緒に居れますように」との,こじまさんのコメントの後,「ずっと一緒に」を唄う。先ほどの「あ〜よかった」とともに,この歌を知ってる人は,やはり多そうでした。
そして,位置交代。おのさんがマイクの前に立ち,続けて「あなたに逢いにゆきましょう」。ずっと曇り空だったので,♪昨日の雨はウソのよう〜♪とはいきませんでしたが,少し陽もさしてきたし,何よりも雨が降らなくてよかったです。
「最後の曲です」,「宜しければ2回目も見て下さい」,「寒いので,あばれて身体を温めて」と,ラストは「HEART」で締める。
約40分のステージが終わって,バンドメンバーとともに退場するが,MCの方から紹介があり,再度,ステージに登場。お客さんのことを尋ねられると,「関西のお客さんは安心できる」,「友達感覚ですから」と答え,花*花という名前の由来についての質問には,「横文字は難しいし…」,「誰もがわかる名前にしました」,「“花”という字は小学校1年で習うので…」と,みんなに知って覚えてもらって,そして,親しまれるような名前を付けたかったことを話されていました。
最後に,好きな花は何?と聞かれたので,お2人が声を合わせて「ガーベラ」と答え,「一輪でも綺麗に簡単に活けることができる」,「ネタではないよ」などとの会話が交わされました。
ちなみにガーベラ(gerbera)という花は,「国語大辞典(新装版)」小学館 1988年刊によると,キク科の多年草。南アフリカ原産で,切り花や花壇用に広く栽培され、多数の園芸品種がある。全体に綿毛を生じる。葉は根生して,長さ15pほどの柄をもち,長さ10pくらいの倒楕円形で、縁に大きな切れ込みがある。初夏,葉の間から,高さ30〜60pになる花茎を伸ばし,先端に一つの径6〜10pの頭花をつける。周辺花は,一重または八重で黄,白,橙,桃,濃紅色などがある。アフリカタンポポ。《季節・夏》…らしいです。
「雨の雫」の裏ジャケットの写真で,お2人が手にしている花じゃないのかな?大きめのタンポポみたいな。ガーベラって10月の花なんですね,自分の誕生月ですなぁ。花言葉は…ピンクが「崇高美」,黄色が「究極美」,オレンジが「我慢強さ・神秘」,赤が「神秘」か…。

(2回目)
午後3時半の2回目のステージまでの間,昼食を取って散策するが,時の流れはゆっくりとして…。しばらくステージ前のベンチで,休んでいたら,どうやら2時から,花の苗の「寄せ植え教室」があるらしい。参加者を募るアナウンスが流れる中,ふと目を遠くにやると,控え室から出てくるこじまさんの姿が。「もしや,寄せ植え教室に参加か?」と思ったりもしましたが,そうではなく,どこかへ散策に行かれたようです。
あと,1回目のステージで「犬がたくさん居て,“犬博”」などとの話しがあったが,散策中,確かに多くの犬を見かけました。それにもまして多かったのが,キックボード。公園内のあちこちで,犬,キックボード,そして,花見で盛り上がる集団が見られました。しかし,ビデオカラオケまで持ち込んでいたグループには,驚きました。
そんなこんなで,3時頃に再び会場に戻り,今度は,前から10列目あたりの席を確保。今回は若いお客さんが多く,ベンチを取り囲むように立ち見のお客さんもたくさん。3時半になり,MCの女性が登場。そして,花*花の2回目のステージが始まります。
1曲目は「アドバイザー」。私の所からは,キーボードを弾く,おのさんの姿がはっきりと見えます。朝は,前に座っていた人の頭の影になっていたが,今回はバッチリ。「おのまきこ派」である私は満足。
唄い終わって,こじまさん「人が増えてる」。確かに,朝とは客層が違います。「花はもう見られましたか?」,「楽屋まで,いい匂いがしてきました」,「天気も晴れてきましたね」,「気持ちよくなってきたので,気持ちのいい歌を」と,「赤い自転車」,「植物園北門前」が続きます。
この歌の「植物園」というのは,京都・北山の植物園ということで,「京都から来た人は?」と尋ねると,客席からチラホラ手が挙がる。京阪電車を利用すれば,さほど遠くはないので。
京都の植物園を知るこじまさんは「ここは,京都の植物園より大きい」,そして,おのさんは,「目の前に風車が見えます」と話す。引き続き,花の話題ということで,1回目が終わってから,公園内を散策して,花の種類の多さを改めて感じたことを話し,こじまさんが,「女の子なので,花言葉の一つぐらい知っておかないと」と言うと,おのさん「全然わからん」と答えるなどの,かけあい漫才?もありました。
そして,「いいねぇ,ここに遊びに来られて」,「私らは仕事やから…」,「お金もないしねぇ」と話すと,係の女性が,あの紫の羽根襟巻を持ち,こじまさんの首に掛ける。「朝の1部では,みなさん盛り上がってくれました」,「一緒に唄って儲かりましょう」と,いつも通りの会話が続く中,ふと,こじまさんが「これって,あやしい商売みたいやね」と言うと,すかさず,おのさん「悪徳や」。確かに前口上は,あやしげではあるが,歌は決して,あやしくも悪徳でもない,ファンも一体となって楽しめる歌「A lot of money」となります。それに続いて「あ〜よかった」。
唄い終わると,こじまさん「寒い〜,朝から半袖なので,明日おなかこわしてしまう…」。おのさん,「私の中では,きっと暑くて汗だくのイメージだったのに…」と,お2人ともこの寒さは予想外だった様子。こじまさんが「こういうのを“花冷え”って言うのかな?」,と話すと,客席から子供が「花冷えって何?」と質問する。この思わぬ反応に,おのさんも「先生,何ですか?」と,こじまさんに追い討ちをかけるが如く質問するが,こじまさん,少し困った様子。
結局,この質疑応答は,おのさんの「お母さんに聞きましょう」で終わりました。花冷え…確かに,今日はそういう感じですね。
子供からの質問もあり,今日は家族連れも多いことで,お父さん・お母さん,おじいちゃん・おばあちゃん,彼氏・彼女,そして,友達…,みんないつまでも一緒に居られることを願いつつ,「ずっと一緒に」。こじまさんが♪大丈夫,ずっと一緒にいられるよ…♪と,こちらに語りかけるように唄う姿は,CDを聴くだけでは得られないものを,心に感じさせてくれます。また,このような幅広い年代の人が集まった場所で,この歌を唄いたかったらしいです。
「歌のように歳をとっても,ずっと仲良くしたい」,「将来,その“おじいちゃん”となるべき人を探さないと」,などの会話があり,位置を交代。おのさんが「あなたに逢いにゆきましょう」を唄います。
「1回目から続けて見られた方,ありがとうございました」,「もちろん,2回目からの方も」,「まだ陽が高いので,花を見て帰って下さいね」という話しの後,最後に歌うのは「HEART」。唄い終わると,ステージ上にMCの女性が登場。お2人にインタビューをします。内容は,1回目のステージとほとんど同じでしたが,MCの方のしゃべり口調に力が入っていたので,こじまさんが「力が入ってますね」と質問すると,MCの方は「これが最後のステージですから」と答える,逆インタビューの光景も見られました。午後4時15分頃,全予定終了。
いやぁ〜やっぱり生歌はいいです。先週のホールライブとは,また違う魅力がありますね。これで,天気が良くてもう少し暖かく,あとテント屋根がなければ,開放感があって,もっと気持ちが良かったかも知れませんが,そこまで贅沢は言えません。
内容については,花*花ファン以外のお客さんも多いことから,シングル曲中心は仕方のないことでしょう。しかし,「A lot of money」があるとは…こういう場所の雰囲気とは,かけ離れた歌詞ですからねぇ〜。まあ,現実の人間生活世界へのちょっとした「皮肉」になったかも知れませんし,盛り上げにも一役買いますし。
あと,バンド演奏だったので音が大きく,テントで少しこもった状態になったので,年輩の方には,ちょっとキツかったかもしれませんね。特に1回目では,途中で席を後にする方が何人も見られたので,間に静かな曲を挟んでもよかったのでは?と,思ったりもします。
2回公演で内容を変えるのは大変ですが。曲数は8曲と,少し多かったのは嬉しいところです。「ずっと一緒に」で終わるのかな?と思わせて,おのさんボーカルの2曲が続きましたから。できれば,もう少し「おのまきこボーカル」の歌が聴きたいなぁ〜。


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