コンサート


2000年04月09日 富田林・すばるホール
1.赤い自転車(grandpiano:おのまきこ)
2.アドバイザー(grandpiano:おのまきこ)
3.植物園北門前(grandpiano:おのまきこ)
4.〜こたつと毛ガニの巻〜(grandpiano:おのまきこ)
5.おやすみのうた(grandpiano:おのまきこ)
6.月(grandpiano:こじまいづみ)
7.A lot of money(grandpiano:おのまきこ)
8.あ〜よかった(grandpiano:おのまきこ)
9.ずっと一緒に(grandpiano:おのまきこ)
10.あなたに逢いにゆきましょう(grandpiano:こじまいづみ)
11.雨の雫(grandpiano:こじまいづみ)
(encore)
12.Amazing Grace〜一番欲しかったもの(grandpiano:おのまきこ)
13.HEART(grandpiano:こじまいづみ)
さて,2000年「ミレニアムやねぇ〜(byこじまいづみ)」の年も,4月になり新年度が始まりました。進級・進学・就職など,新たな生活が始まる時期でもあったりします。しかし,環境が変わっても,末永く応援し続けて行きたい,それが花*花です。ということで,富田林・すばるホールでのコンサートに行って来ました。
天王寺で所用を済ませた後,近鉄南大阪線に揺られて約30分。鉄路は古墳をかすめ,河内平野を一路南下し,着いたところは「寺内町」富田林市の川西駅。場所がちょっとわかりにくかったが,地理学徒なので地図を片手に駅から歩いて,数分で現地に到着。
「すばるホール」には,その名の如くプラネタリウムや科学展示室も併設されていたが,あいにく閉館間際。チラシには面白そうな催し物が書いてあったが,今回は花*花がメインなので…。開場の午後4時半頃には,既に多くのファンが入り口で待っていました。そしてゲートが開いて中へ。貰ったチラシには,8月20日に貝塚でライブがあることが書いてありました。泉州・和歌山方面の方は要注目!
即売テーブルには,CDとTシャツの即売が行われており,「〜こたつと毛ガニの巻〜」の8pシングルと,グレーの「花*花Tシャツ」を入手。CDは探せども無かった一品で,ここが最後のチャンスと思っていた物。Tシャツは,前回の梅田ライブの時にも即売されていたが,不況と財政再建による緊縮財政の折り,入手を諦めていましたが,近頃の景気の緩やかな回復?と共に,財布の紐も少し緩んで入手。本当は,好きな色である赤いTシャツが欲しかったのだが,サイズがチビTしかなかったので,第2希望のグレーに落ち着きました。サイズはM。帰宅後,試着しても充分に着ることができました。
ステージには,ドラムセット・ギター等が置かれていたので,今回もバンド花*花。どうやら今後も,スペースに余裕があれば,この形式でやるのではないかと思ったりもする。席はB列23番。ちなみに「23」は私のラッキーナンバーだったりする(自分で勝手に思っているだけ)。もしかしたら,見上げる形で首が痛くなるかも?と,事前に思っていたが,いざ座ってみると…。これが,マイクの真ん前,ホントに目の前で唄っている姿が見える位置取り。こんな席で見るのは初めて。
開始時刻の5時になって,場内にブザーが鳴り響く。そして,バンドメンバーに続き花*花のお2人が登場。私の前にいる女性3人組は,「きゃー」,「いづみちゃん」などと声を飛ばし,既に盛り上がっています。こじまさんがマイクの前に立ち,まず1曲目「赤い自転車」。アウトロで「富田林にやって来ました」と挨拶。引き続き「アドバイザー」。本日のこじまさんの衣裳は,赤いTシャツにジーンズというラフなスタイル。
歌唱後,お2人から観客へ再度ご挨拶。今回は「ファンの皆さんの要望通り,seating liveです」と話すと,客席からは「立って唄いたい」との声が飛ぶ。それに対して「その時は,ちゃんと言うから…」。確かにその後,こじまさんが「はい,みんな立って立って」と言ってました。で,私たちは座ったまま「植物園北門前」を聴く。最近,この歌がお気に入りです。♪たくさんの事を 許してくれたあなたよ どうか幸せでありますように♪のフレーズがねぇ…。
こじまさんの「富田林以外から来られた方は?」という質問もあり,私も含め多くの人が手を挙げる。富田林と言えば…そう,有名なPLの花火大会ですね。どうやら,お2人も見に来たことがあるらしい。こじまさん曰く「あれは,19歳の時,まきと“4人”で〜」,おおっ,熱狂的ファンにとっては衝撃の告白?などと喋りつつ,「最近はバンドメンバーが言うことを良く聞いてくれまして…」ということで,“愉快な仲間たち”が楽器を置いて,ステージの前の方に登場。私は,この場面を初めて見ます。手にはそれぞれ,リコーダー・カスタネット・鈴を持って,唄うは「〜こたつと毛ガニの巻〜」。前回は3人が気になって,そっちの方ばっかり見ていたらしい。こじまさんは「上達したのか…?」。
あと,この時期は花見の季節ということで,「みんな花見には,もう言った?」,「車でこの近所を走ると,花見やってた」,「私たちは,これが終わったら夜桜見物で」,「ビールの差し入れは大歓迎」などという話しもありました。続いて,「まだ夕方なので,そんなムードではないんですが…」とのコメントの後,「おやすみのうた」。昨夜,MBSラジオの「花*花のあ〜よかった」を聞いていた(それも野球延長で放送時間繰下げ)ので,“春眠暁を覚えず”で遅くに起きても非常に眠い。陽気もそれを後押ししているような感じ…。心地よいメロディと歌声で,思わず眠りそうになりました。ヤバかった…。
そして,お2人が位置交代。いよいよ,おのさんがマイクの前に立ちます。これまでは,グランドピアノの天板の隙間からしか見えなかったので,ようやく見ることが出来ました。私の前の3人組が「まきこちゃん」などと小声で言ってるのに,おのさん「良く聞こえてる」。確かに目の前なので,聞こえてくるでしょうね。ということは,私が曲目をメモっていたのも見られてたかも?
おのさんの衣裳は,白のノースリーブシャツにジーンズと,こちらも春らしく,爽やかないでたち。足元はお2人とも,サンダルだったのかな?よく見ていないので判りませんが。いつもはキーボードでの演奏だが,今回,ステージにグランドピアノを導入したので嬉しいらしく,こじまさんは映画「戦場のメリークリスマス」のテーマソングを弾いたりしてました。また,「これで大きなソファーでもあったら,ラウンジみたい」,「でも,こんな格好では行かんやろ」,とも言ったりして。
バンドメンバーも退場し,ステージ上はお2人のみ。こじまさんのピアノの音色が響きわたり,前の歌に続き,しっとりと唄うは「月」。ステージ上のスクリーンには,スライドで月が浮かび上がっています。照明も落ちて月が輝き,ええ雰囲気です。歌唱後,おのさんは「月が出ていたとは知らなかった」,「ビデオで見ます」。この「月」が出来たきっかけは,おのさんの実家の自室から見た風景らしい。眠れない夜にふと見た池に映る満月。それを見て作詞をしたらしいが,その話しのオチは「朝,遅刻してしまいました」。
あと,「〜こたつと毛ガニの巻〜」は,出演していた番組で“お題”をもらって作ったもので,次に唄う歌も同じくお題をもらい,それが“金融ビッグバン”だったので,これが出来たらしい。その歌は「A lot of money」。確かに「金融ビッグバン=お金持ち」のイメージがありますね。正しくは「金融ビッグバン=金融自由化」です。
身近な例では手数料とか預入利率の自由設定などですね。この歌が始まる前に,位置を交代し,こじまさんがいつもの如く,「ザマス眼鏡」と紫の羽根襟巻きを身に着け,「この歌でお金持ちに」,「唄ってもお金持ちにならないのは努力不足です」,「私も頑張ります」などと言い,客席も立ち上がって合唱。この歌でいつも,場内が盛り上がります。CD化出来ないのが玉に瑕。いつもと同じく,間奏の所では,バンドメンバーの紹介もありました。
ちなみに私は,この歌を唄った影響かどうか判らないが,最近,景気回復の兆しが見えてきました。バイトとはいえ仕事が舞い込み,嬉しいことです。
客席が立ち上がったまま,「あ〜よかった」を唄います。サビの部分では,マイクをこちらに向けます。もちろん,会場も「あ〜よかったな,あなたがいて…」と大きな声で唄い上げます。最後の「はぁ〜」が,予想以上にうまく揃ったので,「これを録音して使いたい」とも言ってたりして。
歌唱後,こじまさんが「お座り下さい」と客席に対して言い,自ら「腰の低い歌手やねぇ」とも。みんな座って落ち着いたところで「ずっと一緒に」。会場内の誰しもが知ってる歌が続きます。♪大丈夫 ずっと一緒にいられるよ♪いつまでも,花*花と一緒に居たいものです。
そして再度,位置交代。こじまさんはピアノを弾きたいらしく,再度「戦メリ」が…。そこに,おのさんが「渚のアデリーヌ」をリクエスト,少しですが「こじまいづみピアノリサイタル」です。でも思ったよりも短く,おのさん「もっと聴きたかった」らしいです。
で,「富田林にはみんなは電車で来たの?」という問いかけに,客席は「近鉄で来た」と答える。どうやら,バンドのキーボードの方も近鉄で来られたらしい。大声で主張してられました。それでもって唄うは「あなたに逢いにゆきましょう」。♪さああなたに逢いにゆきましょう♪これは私がライブに出かけるときに電車の中でいつも聴いている歌だったりします。♪温かい風が吹いてゆくねそっか!もうすぐ春なんだ♪と,季節的にも丁度いい感じですね。
「大阪・神戸・京都とあちこち行きましたが」という話しに,客席から「奈良にも来て!」と声が飛ぶ。「奈良はご縁が無くて…」,「学祭で行ったけど,寒かった」などと答えた後,時間も何時しか過ぎていたことから,「最後の歌となりました」とお2人が言うと,客席からは「うそ〜」との声が。それを聞いて,こじまさん「さすが南大阪,“ウッソー”やって」と,えらく力のこもった「ウッソー」を連発。対しておのさんは「もっとかわいい感じやった」,そして「花見に行かなあかんからね」と。最後はこの歌で締めます「雨の雫」。何時聴いてもええ歌ですなぁ。
時刻は6時15分。再びバンドメンバーを紹介した後,全員退場。客席からはアンコールを求める拍手が鳴り止まない。それもそのはず,時間的にも少し物足りない。しばらくして,お2人が再度ステージ上に登場。短い時間に,着替えを済ませたみたいです。「バンドメンバーの前で,はじらいもなく…」,「舞台裏で生着替えしました」などとも話してました。おのさんは紺の花*花Tシャツ,こじまさんは「児嶋いづみがはくデザイン」JICOMA・Tシャツ。客席にもお揃いのTシャツを着た人がアピールしてますが,そこで飛び出たこじまさんの発言,「このシャツ(のデザイン),あまり好きじゃない」と…これは反則技では?場内には「え〜」との声と爆笑が。
また,場内からは再度立ち上がって盛り上がりたいとの声もあがるが,そこで,こじまさんの,「1曲終わってから」,「あわてないの…」などのような,みょーにセクシーな言い回しもあったりしました。「2月に北海道に行って来ました」,「半分仕事,半分遊びみたいな」,「そこでも唄った曲を」ということで,場内に響くは,お2人がアカペラで唄う「Amazing Grace」。これは,先日のBlantonでも聴きましたが,今回はホールだけあって,残響音が響いて,また違ったいい感じがしました。
続けて「一番欲しかったもの」。この歌も,未発表曲ですね。しかし,何故かしら私も一緒にだいたい口ずさむことが出来たりします。ぜひとも,次回のシングルに収録して欲しいです。
そして,最後はこじまさん曰く「ワーっとなって弾けて終わりましょう」と言うことで,おのさんが唄う「HEART」。しかし,おのさんも言ってましたが「今日のいづみちゃん,ちょとおかしい」。陽気のせいなのですかねぇ。いやいや,なかなか場を盛り上げてくれましたよ。ちょっと暴走気味ってとこでしょうかねぇ〜。オールスタンディング状態で「HEART」を一緒に唄い,午後6時半,予定終了。
こういう形式でのステージは,私のような老体には非常に有り難いものです。花*花の歌は,座ってゆっくりと聴きたいものが多いので,座席有りの公演を望みます。もちろん,盛り上がる時には立ち上がって,一緒に手拍子・合唱すればいいわけで。特に今日は,私の目の前にいた女性3人組と横にいたぬいぐるみを抱えたカップルのノリが,まるでオールスタンディングのライブ会場並に非常に良く,ついついこちらも調子を上げてしまいました。構成もバンド無しで「しっとりと唄う」時もあり,メリハリが利いていたのではないでしょうか。私が言うのもおこがましいことですが,梅田で少し思った中途半端感は,これで解消できました。
今後はホールライブが展開されるようなので,非常に期待しております。一応,6月の花*花の故郷「高砂Welcome Back CONCERT」のチケットを入手しているので,阪神電車の山陽電車直通特急に乗って逢いに行きます!港町高砂の巡検も兼ねて。それまでに,何度かイベントがあるかもしれませんが…近場で時間が合えばもちろん。


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